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変わろうと頑張るとき、無意識に元の自分に戻ろうとしていませんか?

「何かを変えよう」とすることには、

必ずそのままにしよう、そこにとどまろうという力が働くものです。

 

車のシートに座って、車が走り出す。

そうするとシートに押し付けられるようになります。

電車でもおなじことでしょう。

 

真っ直ぐな道や線路の先が、右に曲がっていたとします。

するとその右カーブに差し掛かると、進路とは異なった方向、

いままでどおりの真っ直ぐに慣性が働いて、カラダは左に倒れようとします。

 

いままでどおりにしよう、抵抗しよう。

こうしたチカラは必ず働くものです。

それは物理的なものだけに限りません。

 

曲がり道

 

 

あなたや私の気持ちだって、おなじなのです。

いまより良い状況に変えよう。

そうすると抵抗が起こります。

 

休み時間に参考書や教科書を開こうとしたとしましょう。

「友達と話す時間がなくなるなぁ」

「ガリ勉だと思われたらいやだな」

「必至だと思われたらカッコ悪い」

 

勉強時間を増やせば、結果が良くなる可能性はあがります。

そしてそこには、上記のような抵抗が発生することでしょう。

それでもやるんだ!という意志が勝てば、勉強します。

「 」のようなことが勝つと、いままでどおりに戻されます。

 

 

いまより悪いことをしよう。

こうしたときも、抵抗が起こります。

 

「これが欲しいな、タダで手に入ったら……」

そうは思っても、普通は思い直してやめます。

 

親の顔が浮かんだり、子供の顔が浮かんだり……

怒られたくない、仕事をクビになっちゃう、まっとうな人間としてあり得ない、

捕まったら新聞に載って恥ずかしい思いをする……

 

悪いことをするとき、社会的モラルに反するようなときには、

こうした元に戻そうとするチカラは役立ちます。

 

おなじような元に戻そうとするチカラではありますが

「何かを良い方向へ変えよう」とするときには、困ったことに強力なブレーキになってしまうことがあります。

 

 

修正力

 

 

こうした元に戻そうとするチカラがあることを知っていれば、対応や反応は変わってきます。

起こる事態を事前に予想して、準備や対応策を取ることができます。

 

遠心力が働くなら、その反対に傾ければ良いということを、私たちは知っています。

シートベルトをしたり、つり革や車体をしっかりつかむ、適切に座る、ということもその1つでしょう。

事前に用意していなくても、何だかわからないまま元に戻そうとするチカラに飲み込まれず、

「これも予定通り、さてどうしようか?」と落ち着いて考えて行動できることでしょう。

 

悪く変わってきたら怒られたり、罰を受けます。

良く変わったときも足を引っ張る人がいたり、

後ろ髪を引かれることがあったりするものなのです。

そのときにどうするか?ということで、その人の道は変わるのです。

 

飯野哲夫

コーチ 産業カウンセラー 飯野哲夫

 

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