日常の中での人間関係、仕事でのトラブル…
私たちが直面する様々な「問題」に対し、
何とかしようとあれこれ頑張ってみますが
頑張れば頑張るほど「問題」の深みにはまっててしまう。
なんて事はありませんか?
そんな時は、問題解決のやり方、方法が悪いのではなく、
そもそも自分1人で問題解決しようとしている事が落とし穴かもしれません。
問題によっては激しい怒りなどの興奮、悲しみといった落ち込みのようなショックを受けたりするものです。
こうしたときに「ミスを次から次へと重ねてしまう」「引きこもり閉じこもってしまう」
というようなことは、経験のある人も多いでしょう。
感情的に整理できないと、さらなる状況の悪化や、
手を差し伸べてくれるかもしれないまわりからの孤立を招きやすいです。
上手くいかないと、自信を失ったりしがちなもの。
すると、まわりとの比較を始めて落ち込む、自分自身の悪いところ探しまわる、といったことをはじめてしまいます。
これを改善につなげられるならいいと思いますが、たいていは自分を傷つけてしまい、
自信をさらに失う悪いループをつくってしまいがちです。
そもそも問題の参加者であるとすると、自分自身を含めてフラットで偏りのない人間関係などないものです。
家族、同僚、友達、恋人、恩人……
これまでの恩や情、義理、単純な好き嫌い……
誰もが気づかずに肩入れしていたりするものです。
自分勝手とラベルを張っている人の発言には「ウラがあるはずだ」と警戒することはよくあることでしょう。
信用している人が「この商品がおススメだから」と言ってきたら、
商品そのものではなく「信用している人」を理由に買ってしまうこともあるでしょう。
前提や条件をはずしてみると「別の判断だったかもしれない」ということはないでしょうか?
たいていの人が自分のことを「こんな人間だ」と知っているものです。
ポジティブ、ネガティブ、これが好き、あれが嫌い、得意は○○、苦手は○○……
こうして「カタチ」「枠組み」「フレーム」というようなものをつくっています。
ですが相談を聞いていると、本人の自覚していない長所や、
気づいていない「努力」や「頑張り」があったりすることは多いです。
このような点を指摘すると、驚いたり、とまどったりしながらも、勇気づけられたり励まされるようですね。
いつも気合で解決してきたら、今回も気合でなんとかしようとするでしょう。
ですが、ちょっとした新しい知識や情報で、革命的な変化が起きることもあります。
技術の向上のスピードが速い現代は、情報やツール、ソフトなど、知らないことで差がつくことも多いでしょう。
ただ有益な情報は広がるスピードも速いものです。
すると、最新の情報や技術ばかり追いかける人には、逆に地道な努力や泥臭いことが重要だったりするかもしれませんね。
「なんとかしたい」と強く思ってはいても、
腹が立つこと、落ち込むこと、楽しくないことなどに向き合っていくことは、
大変なエネルギーや覚悟のいることだったりします。
なので、目を背けてみないふりをする、決断を避けて先送りするなどしてしまうもの。
するとまぁ、当然かもしれませんが、よくあるパターンです。
長期化し、複雑化し、どんどん悪化して、どうにもならなくなってしまう。
一度くらいは誰でも経験がありますよね。
こうしたことを繰り返すと、問題が起きたときに
「どうせダメだから、という悪い予想」や、「あきらめ」が生まれやすくなります。
悪いパターンができあがってしまうのですね。( 学習性無力感 )
当たり前ですが、誰でもそうでしょう。
自分が良い立場、良い状況になることが理想ですよね。
ただ、相手の立場や、対立意見を取り入れて
さらに自分にとっても良い状況をつくることは、はじめから実現不可能なことでしょうか?
売上を上げるには経費が必要という意見と、経費は掛けてはいけないという意見は対立しています。
ですがお互いに相手が嫌いとか、嫌がらせのためではないはずです。
一歩引いて、離れて見れば、会社のため、健全な経営のため、従業員のためでしょう。
激しい対立ほど、背負っているものを大事にし、一生懸命に考えているのかもしれませんね。
時間は無限ではありません。
自分で解決するために、「問題解決やちょっとした心理を学ぶ時間が無い」としても当然のことです。
大事なこと、楽しいこと、時間をかけられることは、人それぞれ違います。
このようないろいろな理由によって、1人だけで深刻な問題を解決するということは難しくなってしまうものです。
いまの状況をシンプルに整理し、目標や「こうなったらいいな」という未来を描き、
いまとつなげるイメージをリハーサルしていく。
このようなことが問題の解決に重要なことだと思います。