「環境・状況・出来事などに対して、悩みや生きづらさを抱えている人へ」・・・
『私という仮面』を外してみて下さい。
「私は鈴木です!」「私は部長です!」「私は社長です!」「私は先生です!」
「私は中卒です!」「私は大卒です!」「私は店主です!」「私はお客様です!」
「私は金持ちです!」「私は貧乏です!」「私は優秀です!」「私はバカです!」
「私は男です!」「私は女です!」・・・等々。
「私は○○です!」という仮面を外してみて下さい。
ここで言う『私』とは、「自我・エゴ・アイデンティティ・思考・想念・観念・心・マインド・・・」
何と呼んでも構いませんが、非実在の「考える心」です。
この「考える心」すなわち「偽の自分」が、私たちの悩みや生きづらさの根源です。
それゆえ、人間の問題はすべて思考にあります。
「では、思考による悩みや生きづらさを解消するためには、どうすればよいのでしょうか?」
それは「偽の自分」すなわち『私』という仮面を外すことです。
「私という仮面」を外すことによって、「考える心」に巻き込まれることがなくなり、
心をただ単に機能させることができます。
「私という仮面」を外すことによって、
私たちは「機能する心」を働かせることができるのです。
「私という仮面を外した後に、悩みや生きづらさは存在するのだろうか?」
答えは「存在しません!」です。
「考える心」は、あなたに心配を作りだす心です。
「考える心」が不安を生み出すのです。
「機能する心」は、行為者という個人的感覚、分離した個人が消えた心です。
身体との一体化は続きますが、個人的行為者としての一体化は消えるのです。
「機能する心」は、常にエネルギーで満たされ、ストレスや緊張を感じません。
なぜなら、「考える心」の束縛から解放され、心が完全に機能して見事に働いているからです。
すべての人々が、『私』という仮面を外すことできた瞬間、平和な社会が実現するでしょう。
分離した個人が消え、無色透明な私と私が出会う瞬間、
すべてが「純粋な意識」に溶け込み、大いなる愛の光で満たされるでしょう。
不安を感じたら、次のように自問してみて下さい・・・
「もし『私』が不在だとしたら、この悩みは存在するだろうか?」と。
目に見える外面的なもの(名前や形)で他人を見る(判断・評価する)のではなく、
その人の内面にある意識を見ましょう。
※「仮面を外す技法」は、私が提唱した「非個人的・脱同一化療法」の中のイメージ技法です。